受講者さんがガンダムを忘れた理由

ブログ投稿用さん おはようございます！ 吉野でございます。
あなたは 「暗記」 「丸覚え」 という言葉に、どんなイメージを持っていますか？
年号、熟語、英単語、国名、方程式などなど とにかく大量のものを一気に頭に叩き込んで そして、まるっと忘れる・・・。 なんていうイメージではありませんか？
理屈を理解せずにただ機械的に覚えるなら 自分にとってなんの糧にも知識にもならない。 そんな印象を持っていませんか？
記憶術なんて 意味もなにも考えず記号のようにインプットするなら パソコンやスマホに保存するのと何にも変わらない。
そんな風に思っていませんか？
吉野も同感です。 正確に、ずっと記憶させておくということなら 機械にはかないません。
人間はどうしたって忘れます。 これから死ぬまでの全てを 寸分の狂いもなく記憶し続けるのは 無理です。
ワタシ、あまり「無理」とか「できない」と 言いたくないのですが 人間である以上、こればっかりは無理です。
これは記憶術を使っても同じこと。
記憶術を使えば なんの脈絡もない単語や 知らない単語 確かにその場で覚えられます。
けれど、それだけでは 記憶術はちょっとすごい宴会芸どまり。 記憶術を活用するのは、そこではないんです。
脳トレ・記憶法講座の受講者さんでこんな方がいます。
その受講者さん、 講座の2日目を終えて帰宅し 家族からのリクエストで 歴代ガンダム20タイトルを その場で覚えました。
受講者さんのガンダムに関する知識は、 「聞いたことはあるけれど 違いはわからない。 すべて同じロボットに見える」 という程度のものだったとか。
それでも ご家族が言うままに タイトルを一気に記憶できたそうです！
姿かたちは未だに知らないけれど(笑)
記憶術って こういうことができるんですよ！
知らないもの、 呪文のようなものまで覚えられるんです！

１ヶ月ほどたった時、 ご家族に 「以前に覚えた歴代ガンダムの20タイトルを、今でも覚えてる？」と 聞かれたそうです。
残念ながら、「えーっと、あの~ぉ」状態で ほぼ全部、忘れてしまっていたそうです。
記憶法講座で覚えた“アレ”や“ソレ”は １ヶ月以上経っても覚えているのに・・・。

どうしてなのか・・・？
ガンダム20タイトルというのは 受講者さんが本当に必要としている情報、 興味のある情報ではなかったからです。
正確に言うと、 ”受講者さんの脳（アタマ）にとって” 必要ではない情報だったということです。
ガンダムが大好きなファンにとっては タイトルはもちろん 歴代ガンダムや登場人物の名前、セリフやシーン すべて心に残るものに違いありません。
そんなファンが記憶術でガンダムに関する何かを覚えれば おそらく相当長く記憶されるでしょう。
心に残るだけでなく、 好きなことだから毎日のように 何度も思い出すこと（反復）もするでしょう。
何度もアニメを観たり 歩きなら思い出してニヤけてみたりと インプットとアウトプットが繰り返し行われるから 記憶を保持し続けるだけでなく、 より深く記憶されるんです。
ところが、ガンダムにこれっぽっちも興味のない人からすると （あなたがガンダムファンだったらゴメンなさい！） おそらく一度覚えたきり その情報を生かしたり楽しんだりすることはないでしょう。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 記憶術は、 たった１回覚えたことを一生覚えているとは なかなかいきません。
しかし、 「そういえば、先日覚えたアレを、まだ覚えているかなぁ」と 思い出そうとしたとき、 そこそこ時間が経っても結構思い出せます。
この、「比較的長時間覚えていられる」間に、 何回思い出すか＝反復することで 更に深く定着していきます。
逆にいえば 「こうしたいから、これを覚えたい」 「営業成績を上げたいからお客さんの顔を覚えたい」 「TOEICで800点取って海外出張したいから、英単語を覚えたい」 「定時で上がって習い事を楽しみたいから、新しい仕事を覚えたい」 「好きな人がガンダムファンだった。 　一緒に盛り上がりたいからガンダムの名前を覚えたい」
というあなたの「野望」「目的」がはっきりしていれば 記憶術はこれ以上ない味方になってくれます。 反復を行う理由と原動力がはっきりしていますからね。
記憶術をうまく使うコツの一つが 実はコレなんです。 さあ、あなたの野望はなんでしょうか？

p.s. ちなみにこの受講者さんにこのお話をしたら、 １ヶ月経ったときに家族の前で言えなかった悔しさを、 「もう一度チャンスを！　1か月後にもう一度聞いて！」 とお願いし、 見事、ご家族をビックリさせることが出来たそうです。
「やっぱり忘れちゃったじゃん！」 と言われた悔しさを、 「度肝を抜いてやる！」 という野望に変えてモチベーションにしたそうです。

「負けたくない」 「ビックリさせてやりたい」 という野望も、あなたの立派な目的ですよ。

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