記憶の結晶化とは

記憶法

先日のブログで
「記憶の結晶化」というキーワードに
ちょっと触れました。


と、いうわけで、今日のブログは予告通り
記憶の結晶化についてお話します。

さて、まずは先日の内容をおさらいから。
先日は、英語を学習するのに必要な四つの技能のお話を しました。

それは
1、文字でインプット=「読む」
2、文字でアウトプット=「書く」
3、音でインプット=「聞く」
4、音でアウトプット=「話す」

の四つです。

当然、英語を習得するのに
この四つはすべて欠かせない技能なのですが…

ボキャブラリー=単語暗記の観点から
最も意識すべきことは「読む」ことです。


なぜ「読む」ことに一番力を入れるのがいいのか。
それはわたしたちが、「読む」から記憶することが
他の3つよりもやりやすい環境にいるからです。

記憶というものは
反復回数、つまり、出会う回数が多いほど記憶に残るのです。

で は、あなたが英語に触れるチャンス(機会)は
読む、書く、聞く、話すの4つのうちで
どれが一番多いですか?

ほとんどの方は、「読む」なのです。
おそらくあなたもそうではないでしょうか。

その理由は、先日のメルマガでお話した通り
看板、書物、案内など、読むことでインプットされるものが
日常生活の中にあふれているからです。

つまり「英単語→日本語の意味」に集中して覚えることが
脳(アタマ)に定着しやすいのです。

※ちなみに、他の三技能はこのようになります。
「書く」日本語→英単語
「聞く」発音→意味
「話す」意味→発音

じゃあ、「書く」「聞く」「話す」の学習は?

ここ で、吉野は「記憶の結晶化」を利用した
学習法について触れましたが…

「ほな、これまた今度な!」
と、終わらせてしまったんですよね(^-^)

今回は、その続きとなる「記憶の結晶化」についてお話いたします!

ではまず、これをごらんください。

雪の結晶です。

綺麗ですよね。
こんなものが出来上がるなんて
つくづく自然は不思議だと感じます。

実は、雪の結晶というのは
こんなに綺麗なのに「綺麗」な環境では生まれないんです。

何を言ってるんだ、と思ったでしょう(笑)

気象庁のホームページによると、このように説明されています。

『雪は、ちり、ほこりなどを核として、
大気中の水蒸気が凍って氷の結晶になることによってできます。
氷の結晶にさらに水蒸気が凍ってくっついて成長し、
雪の結晶ができあがります。』

気象庁ホームページより
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq1.html#18

吉野がいう「記憶の結晶化」とは、
この雪の結晶のように、記憶も
「核ができると、一気にいろいろなものがくっついて成長する」
ということなのです。

英語の学習に置き換えると
「読む、書く、聞く、話す」のなかで
もっとも脳(アタマ)に定着しやすいものを核とするのが
効率的ですよね。

つまり、「読む」を核にするわけです。

核になる「読む:英単語→日本語の意味」が脳(アタマ)に入れば
「書く:スペル」も、「聞く・話す:発音」も
自然とくっつきやすくなる、ということです!

「読む」に惹きつけられ
あなたのアタマの中で
美しい結晶となるのが他の三つの技能
「書く」「聞く」「話す」です。

ちょっと綺麗に言っちゃいました…(笑)

雪の結晶になぞらえての「記憶の結晶化」。

吉野はこの名前をつけた人のネーミングセンスが美しすぎて
椅子から転げ落ちそうです。

閑話休題。
もちろん、これは語学習得に限りません。

あなたは「年齢 による学習方法の違い」
という話をご存知でしょうか。

ヒトの脳は、10歳前後までは
見聞きしたことを“そのまま”記憶します。

幼稚園でままごとを始めた子どもたちは
あきらかに自分の家族やテレビで観た大人たちをまねして
振舞っています。

聞いた話ですが
関西弁ネイティブの子どもは
なぜかままごとを始めると
とたんに標準語で話し始めるそうです。
家族ではなく、ドラマの真似をしているんでしょうか。

一方、10歳を超えたわたしたち大人は
丸覚えではなく、「関連付け」で学習するようになります。
この関連付けこそ、「記憶の結晶化」なのです。

例えば、子どものうちに英話の学習をしておくのがいい
と言われる理由として、「丸覚えできるから」というのがあります。

聞いたまま、見たままを覚える能力は
大人は子どもにかないません。

でもだからといって
大人になってしまったから
英語の習得ができないというわけでは
もちろんありません。

大人と子どもでは、学習の仕方が違うというだけです。
大人になった私たちにこそ適したやり方が
この関連付け、つまり記憶の結晶化を利用した方法です。

で、肝心の「記憶の結晶化」を利用した英語の学習法というのがコレ!
『四つの技能まんべんなくやろうとせず、まず「読む」ことから始める』

え・・・ちょっと不安。
だって、リスニングも苦手だし、スペルも書かなきゃ憶えられない。

と思うかもしれません。

けれど、実はこういう学習の仕方を
やったことがある方もいるのではないでしょうか。

例えば、歴史の学習をしようとした時。

小難しい教科書や参考書などを
一ページ目から熟読したって

なかなか憶えられるものではありません。

ところが、マンガで描かれた
「日本の歴史」や
司馬遼太郎の小説、
三国志のゲーム、ベルサイユのばら
や手塚治虫の作品などなど…

あなたにとって、とっつきやすいコンテンツから学習した場合。


その後、それに関する情報が

たとえ退屈な授業でも難しい教科書からでも
勝手にアタマに入ってくる
という経験はありませんか?

これは、マンガ「日本の歴史」によって核が作られ
記憶の結晶化が行われているということなのです。

こんな脳(アタマ)の便利機能、利用しない手はありません!

ぜひ、記憶の結晶化を実感しながら学習をしてみてください。

そして…吉野は今回
大切なことに気がつきました。

記憶術について実感してもらうためには
結晶化のイメージを持ってもらうのが
すごく大切なんじゃないか、と。

それに気がついたのは
このメルマガを読んだあなたも含め多くの方が
「記憶の結晶化ってなに?」
と、興味を持ってく ださったからです。

心から感謝です。ありがとうございます!
それと同時に、あなたに「記憶の結晶化」を
あらためて体験していただく機会を持ちたいなと
吉野、気持ちを結晶化しました(笑)

脳(アタマ)と仲良くやっていく方法
これからもお届けしていきますので
質問や熱いツッコミ、お待ちしています!

P.S.
もしもあなたが三度の飯より洋楽が好き! って場合
あなたの核は「聞く」ことによって出来上がるかもしれません。

それ以外にも、あなたが「これこそ私の核だ!」と思うものがあれば
ぜひ吉野に教えてください( ´ ▽ ` )

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